こんな時、どう表現しますか

こんにちは、カウンセラーの岩本祥子です。

こんな場面を想像してみてください。

あなたは、銀行のATMの列に並んでいます。すると、急いでいる様子の人に割り込まれてしまいました。あなたは、どうしますか?

A:「え?」と思いながらも気付かないふりをして、その人に譲る。

B:「こっちが先に並んでるんだよ!」と強い口調で主張する。

Aの場合は、その場は何事もなく過ぎるでしょうけれど、納得がいかない我慢によって、心の中はモヤモヤでいっぱいではないでしょうか。

Bの場合は、雰囲気がギスギスして後味が悪くなったり、相手に逆ギレされてしまうかもしれません。

思ったことを言えなくても、言いすぎても、相手に伝えたいことは上手く伝わらないものです。ちゃんと気持ちが相手に伝わって、気持ちよく用事を済ませたいですよね。

では、どう伝えるか。

なかなか難しいかもしれませんが「先に並んでいたので後ろに並んでくれますか」と、素直に率直に、その場にふさわしい方法で表現できるといいですね。

自分も相手も尊重した表現であれば、相手は静かに後ろに並んだり、割り込んだことに気付いていなくて詫びを言うかもしれません。すると、「急いでいるなら」と相手に順番を譲る気持ちにさえなって、相手に感謝されるかもしれませんね。

自己表現の仕方によっては、イラッとした出来事が気分のよい出来事に変わるかもしれません。